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神通力とは?

ちょっと話が遠回りしますが、釈尊は「霊魂」の存在を完全に否定しています。あくまで仏教では「衣正不二」であり「色心不二」であると説くためです。「霊魂」や「怨念」というものが独り歩きし、まるで自ら意志を持ったように他の人間にまとわりついて影響を与えるということは釈尊自身が完全否定しているのです。

ただし、目蓮尊者の仏説があるように「霊感」や「神通力」という類のものはあるようで、霊現象や霊体験というものは実はそれを感じ取れるかどうかの受容体側(受け手)の能力の問題らしいです。そして広い意味で「超能力」という類のものは人間を幸福にする力には決してならないと評価されています。それどころか「超能力」や「特殊能力」といった類のものは畜生界特有の能力であって、その能力を開発しようとすることは人間から人間らしさを奪っていくとも警告しています。
そういう類の能力は過去または過去世に外道の修行をしたことによって身につくとされています。たとえば畜生界の本尊を拝めば感応妙にて拝んだ人の命の畜生界が呼び出され、それに付随して霊感が身につくらしいのです。最初はそれも御利益の内かなどと呑気に思っていると、たとえば馬頭観音を拝んでいたら突然真夜中蒲団の上にすくっと起き上がって「ヒヒヒ~~~ン」とわななくようになってしまったという話を私の知人自身の身に起きた体験談として聞いたことがあります。

そんな畜生の持つ特殊な能力に憧れる必要などなく、人間は人間らしい特殊能力があります。それは過去の歴史からの教訓や先人達の遺訓を言葉や文字にして学問として伝え受け継ぎ、新しき良きものを後世に残すという素晴らしい能力が人間にはあります。「頭脳を積み重ねていく」という能力に勝る能力があるでしょうか?それこそ最高のことであるはずですが、人類は同じ間違いを繰り返しそれすら充分機能していないという状況で、欲張ってその他に何を求める必要があるのでしょう?仮に人間それ以上の能力を手に入れたとしても有効利用、平和的利用につながる使い道が人類に出来るのでしょうか?考えさせられます。

ところで大聖人は神通力の有り様を述べられています。

実は神通力にはもう一つあります。如来秘密神通至力です。開示悟入の「四仏知見」のことです。平たく言えば衆生の心を開いて正しいことを示し、更に悟らせて成仏させることが出来る仏の能力のことです。

まさに言い換えるなら、風陣さんが↓コメントで言われている通り、正しい信心を持って友人を折伏している学会員の姿といえます。こちらの能力は決して霊感やオカルト的なものではありませんが、確実に自他ともに幸せにしていける能力です。

この能力というか如来秘密神通至力もご本尊を拝むことによって燻発されますので、信心第一、唱題第一で神通力を高めましょう!

ここまで読んだ人なら異議はないと思いますが、会合等でいきなり「信心第一、唱題第一で神通力を高めましょう!」とかいうと、間違いなく勘違いされて会合終わった後、先輩に呼びとめられると思いますので注意しましょうw
by kyogakubucho | 2010-01-23 00:56
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